日本人は言霊と言って昔から言葉には特別な力があると信じてきました。言霊と言うのは言葉が不思議な力のことです。昔の日本人は言葉を使うとそれが本当になってしまうと考えていました。ですから、『4』を『し』と発音すると『死』に通じると言って嫌いました。病院に4番室がないのはそのためです。言葉をとても怖がっていたから、結婚式や葬式などで使ってはいけない言葉も生まれました。結婚式で『分かれるや離れるや切る』などは使いません。結婚式の祝いのお金も2万円など偶数は『分かれる』つまり『別れる』をイメージさせるから、3万と5万などの分けられない奇数が喜ばれます。
言葉に関心があったから言葉遊びもよくやっていました。中でも『語呂合わせ』が一番好きだったようです。語呂合わせと言うのは音を合わせることです。試合の前にトンカツを食べるも『カツ』に『勝つ』を重ねています。最近は刺身は外国人にも人気がありますが、刺身と言う言葉は『刺すと身』つまり『体を(ナイフなどで)刺す』に通じると言って高級料理室などではわざわざ『お造り』と言っています。
今では言葉に力があると通じているわけではないが、聞いた人気分を悪くさせないように言葉を変えて使うことがよくあります。

カツ、美味しそうですね~
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